2017年9月29日金曜日

『週刊韓国ニュース第130号』(2017.9.29)

≪ソウルで10・4宣言10周年の平和統一大会-解決策は平和協定に向けた対話推進≫

6・15共同宣言実践南側委員会は9月27日、ソウルの光化門広場で「10・4宣言10周年平和統一大会」を開催した。
6・15南側委員会の李昌馥・常任代表議長は「解決のための唯一の方法は、対北敵視政策を撤回し、朝鮮戦争の平和協定締結など関係正常化に向けた平和対話」と強調した。大会には6・15北側委員会と海外側委員会から連帯辞が送られた。
光化門広場で開催された平和統一大会
あいさつする6・15南側委員会の李昌馥常任代表議長
対北敵視政策の撤回を求める参加者ら


≪大統領特別補佐官が10・4宣言記念式で講演「危機克服ためには朝米の不信解消」≫

 文正仁・大統領統一外交安保特別補佐官は9月26日、統一省、盧武鉉財団、ソウル市が共催した「10・4宣言10周年記念式」で講演し、危機克服には「朝米間の不信の解消」が必要であり、朝米対話が最も重要と強調。「米国が秘密裏に特使を送り、劇的な妥結が望ましい」と語った。
 さらに、文在寅政権が7月に北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)に軍事会談を提案した際、「米国が大変な不快感を示した」と述べた。
講演する文正仁補佐官
文補佐官は朝米の不信解消を訴えた


≪白南基農民の1周忌追悼大会≫

2015年11月の民衆総決起大会で警察の直撃放水を受け、昨年9月に亡くなった白南基農民の1周忌に際して、白南基闘争本部は9月23日、ソウルの光化門広場で「生命・平和の働き手-故白南基農民1周忌追悼大会」を開催し、約3000人が参加した。
光化門広場で開かれた追悼大会
白農民弾圧死の真相究明と再発防止を求める参加者ら
白農民の娘・トラジ氏があいさつしている

2017年9月22日金曜日

『週刊韓国ニュース第129号』(2017.9.22)

≪海外民主統一人士のための帰国推進委員会が発足-キャンドル革命1周年に故国訪問歓迎大会も≫

「海外民主統一人士帰国推進委員会」(帰国推進委)が9月20日、ソウル市内で発足記者会見を開いた。記者会見では、韓国進歩連帯の韓忠穆・常任代表が、キャンドル革命1年を迎える10月29日を契機に、海外民主統一人士の故国訪問を実現し、歓迎大会を開催するとした。海外民主統一人士の入国不許可事例は、日本、米国、欧州などで35人前後あり、日本では在日韓国民主統一連合から孫亨根議長をはじめ8人いる。
帰国推進委の発足記者会見で、参加者らが海外同胞の自由往来を求めプラカードを掲げている
前列左から崔炳模弁護士、李昌馥・615南側委員会常任代表議長、韓忠穆・韓国進歩連帯常任代表


≪政府が白南基農民の弾圧死を公式謝罪≫

2015年11月の民衆総決起集会で警察の直撃放水を受け、昨年9月25日に亡くなった故白南基農民の1周忌を控え、李洛淵首相が19日の閣議で、「政府を代表し、白南基農民とその家族、国民の皆様に、政府の誤りについて謝罪いたします」と述べた。政府が公式謝罪したのは初めて。

閣議で発言する李洛淵首相


≪検察改革委員会が発足-権力機構の改革へ≫

 最高検察庁の検察改革委員会(検察改革委)が9月19日に発足した。検察改革委は、委員長の宋斗煥・前憲法裁判官ら外部委員16人と、内部委員2人で構成される。文在寅政権は7月に発表した「100大国政課題」で、検察をはじめ権力機構の改革を掲げている。
検察改革委の出帆式。前列右から5番目が宋斗煥委員長、同6番目が文武一・検事総長

2017年9月15日金曜日

『週刊韓国ニュース第128号』(2017.9.15)

≪李明博政権でも文化・芸能人のブラックリスト作成が明らかに≫

国家情報院(国情院)改革委員会が9月11日、李明博政権時に国情院が、政権に批判的な文化・芸能人の名前をまとめた「ブラックリスト」を作成していたと明らかにした。「ブラックリスト」は朴槿恵政権時にも作成された。
政権に批判的な文化・芸能人の名前をまとめた、李明博政権時の「ブラックリスト」


≪5大宗教団体が記者会見、サード撤回要求と暴力鎮圧糾弾≫

キリスト教や仏教、円仏教などの5大宗教団体が9月13日、大統領府前で「サード配備を撤回せよ-宗教蹂りん・暴力鎮圧糾弾」の記者会見を開き、慶尚北道・星州郡で強行されたサード(THAAD、高高度ミサイル防衛システム)配備と暴力弾圧について政府を糾弾した。
5大宗教団体による記者会見
サード強行配備時、警察が踏みつけた十字架を示す参加者
宗教人への暴力鎮圧を示す写真(後列)


≪憲法裁判所長の任命同意案が国会で否決≫

 金二洙・憲法裁判所長の任命同意案が9月11日、国会で否決された。憲法裁判所長の任命同意案が否決されたのは初めて。これにより、今年1月に前所長が退任して以来、8カ月にわたる憲法裁判所長の空席が、さらに長引くことになる。
任命同意案が否決された金二洙氏
任命同意案の採決結果

2017年9月8日金曜日

『週刊韓国ニュース第127号』(2017.9.8)

≪環境省がサードの環境影響評価書を承認-国防省がサード追加配備を強行≫

慶尚北道・星州郡にサードを追加配備するため国防省が提出した小規模環境影響評価書について、環境省は9月4日、「条件付き承認」とする内容を国防省に通知したと明らかにした。「条件付き承認」を受け、国防省は7日早朝に現地住民らを強制排除する中、サード配備を強行した。
全国から集まった市民らが座り込んでサード配備を阻止している
7日早朝、住民らを排除しようとする警察
7日午前、住民らを排除しようとする警察
警察が住民を排除する中、サードが搬入された
悔しさで涙する住民ら


≪MBCとKBSで全面ストライキ突入-経営陣退陣と公正放送求め≫

 全国言論労働組合MBC本部とKBS本部が9月4日の深夜0時を機に、経営陣の退陣と公正放送回復を求め、全面ストライキに突入。午後にはそれぞれ「全面スト出征式」を自社ビル前で開催した。一方、裁判所は1日に「不当労働行為」で金ジャンギョムMBC社長に逮捕令状を発布。金社長は5日、雇用労働省に出頭した。
出征式でスローガンを叫ぶMBC本部の組合員
出征式でスローガンを叫ぶMBC本部の組合員
雇用労働省に出頭した金ジャンギョムMBC社長
出征式で高デヨン社長らの辞任を求めるKBS本部の組合員
出征式で公正放送の回復を求めるKBS本部の組合員


≪新たな進歩政党「新民衆政党」が結党≫

新たな進歩政党「新民衆政党」が9月3日、国会議員会館で結党大会を開催し、約250人の党員が参加した。常任代表に金鍾勲議員、院内代表には尹鍾五議員が推戴(すいたい)された。
新民衆政党は今後、進歩政党の統合を進め、10月15日にソウル市庁前広場で、統合された新たな進歩政党出帆式を開催するとしている。
結党大会であいさつする金鍾勲常任代表(中央)
結党大会で民衆儀礼する参加者ら。前列左から金常任代表、尹鍾五院内代表

2017年9月1日金曜日

『週刊韓国ニュース第126号』(2017.9.1)

≪差し戻し審で高裁が元国家情報院長の大統領選挙介入に有罪判決≫

2012年大統領選挙の際、ツイッターなどで特定の政治家を擁護、誹ぼうする書き込みをするよう指示した疑いで起訴された元世勲・元国家情報院長に対する差し戻し審で、ソウル高裁は8月30日、政治介入を禁じた国家情報院法および大統領選挙への介入による公職選挙法違反で懲役4年を宣告した。
ソウル高裁に向かう元世勲・元国家情報院長


≪MBC放送5年ぶり全面スト突入≫

全国言論労働組合MBC本部は8月29日、24~29日まで全面スト賛反投票を行い、総組合員1758人中1568人(93.2%)が賛成票を投じ、スト実施が可決されたと明らかにした。全国言論労働組合KBS本部も4日から全面ストに突入するとしている。
MBC社屋の1階ロビーで集会を開くMBC労組の組合員ら。集会には450人が参加した
MBCのアナウンサーらが8月22日に同社の前で記者会見を開き、社長をはじめとした経営陣の退陣を求め「テレビ出演拒否」を宣言した