2018年12月21日金曜日

『週刊韓国ニュース 第189号』(2018.12.21)


《ハンギョレ新聞、旅券差別など韓統連が受ける冷遇の実態を報道-孫亨根議長ロングインタビュー「3・1民族共同行事に代表団派遣、自身への旅券発給を注視」》

 ハンギョレ新聞土曜版は、国家保安法制定・公布(1948年12月1日)70年を迎え、在日韓国民主統一連合(韓統連)に対する旅券発給拒否などの冷遇について、2度(12月8、15日)にわたり、インタビューと関連記事を掲載した。1回目の孫亨根(ソン・ヒョングン)韓統連議長のインタビュー(11月22日、韓統連中央本部にて)を抜粋して紹介する。
 文政権下で名誉回復を進める具体的な構想として孫議長は、「来年の3・1独立運動100周年の共同行事がソウルで開催される可能性が高まっている中、韓統連も代表団を派遣する予定だ。その時、政府が私の旅券をどのようにするか、ひとまず注視したいと思う」「南北和解を進める文在寅政権の政策基調からすれば、私の旅券は当然、発給されるだろう。そうすれば、政治的には韓統連はやはり無罪であり名誉回復されたと、われわれは受け入れることができる」と結んだ。
11月22日の午後、東京にある韓統連中央本部事務所でのインタビューを終え、韓統連の旗を背景に写真を撮る孫亨根議長(左から2人目)と朴南仁副議長(同3人目)、朴明哲組織局長(右端)、在日韓国民主女性会の金知栄会長
「統一問題も大韓民国の立場に立って実践するという原則を持っており、それは韓民統結成以降、現在まで一貫している」(孫議長)。東京の韓統連事務所で11月22日、ハンギョレ新聞のインタビューを受ける孫亨根・韓統連議長。韓統連は長きに渡り、日本で韓国民主化運動と統一運動を展開してきた団体だ

「朝総連または韓統連経歴」などの記入項目がある「身元確認書」
韓統連の前身である韓民統は、国内で「全泰壹(チョン・テイル)評伝」(1983年)が発刊される前の1978年、日本で全泰壹烈士とその母・李小仙(イ・ソソン)氏を題材にした映画「オモニ」を製作し、40万人を動員した。写真は当時のポスター(「韓統連20年の歩み」より)
朴正煕政権時の1978年に「反国家団体」のレッテルを貼られた韓統連(韓民統)は長い間、韓国入国を禁止されたが、盧武鉉政権時の2003年9月、初めて故国の土を踏んだ。写真は、同年9月20日に光州の国立5・18民主墓地を参拝する韓統連代表団。韓統連第3代議長の裵東湖(ペ・ドンホ)氏の遺影を持つ郭秀鎬(カク・スホ)副議長(前列左)と、第2代議長の金載華(キム・ジェファ)氏の遺影を持つ姜春根(カン・チュングン)東海本部代表委員(前列右)(役職は当時)

2018年12月14日金曜日

『週刊韓国ニュース 第188号』(2018.12.14)


《南北の軍当局が非武装地帯の監視所撤去を検証》
 
 南北の軍当局は12月12日、非武装地帯内の監視所の撤去状況を相互に検証する作業を行った。南北が1953年の停戦協定締結後、非武装地帯に設置されている相手側の監視所に足を踏み入れたのは初めて。
 南北は9月19日に締結した軍事分野合意書に基づき、非武装地帯内の監視所のうち、試験的に各10カ所を撤去し、1カ所ずつは火力装備などを撤去し建物のみを保存した。
相互検証に先立ち軍事境界線を境に握手する南側の軍人(下)と北側の軍人
協議する南側軍人(前列左)と北側軍人
北側の監視所撤去地を検証する南側軍人


《漢江河口の南北共同調査が終了》

 南北が12月9日、35日間・660Kmにおよぶ漢江河口の共同調査を終えた。南北は軍事分野合意書に基づき、水路専門家それぞれ10人、南側側調査船6隻に乗り込み、京畿道坡州市から仁川広域市江華郡までの水路を測量し、船舶が航行できる水路を確認した。
握手する南北の水路専門家
協議する南北の水路専門家
南北共同水路調査図
船で帰る北側人士ら


《光化門広場の「李石基議員釈放大会」に2万人が結集》

 民主化実践家族運動協議会、民主労総など56団体が12月8日、ソウルの光化門広場で「12・8司法積弊清算! 終戦宣言要求! 李石基(イ・ソクキ)議員釈放大会」を開催し、市民ら約2万人が参加した。
 大会では、李前議員の獄中書簡が紹介され、李前議員は書簡で感謝の意を伝えるとともに、「キャンドル革命の完遂のために、積弊勢力の計略に打ち勝ち、固く団結しよう」と訴えた。
光化門広場に集まった市民ら
「李石基釈放」と書かれたプラカードを掲げる市民ら
300人合唱団によるオープニングセレモニー
李昌馥(イ・チャンボク)6・15南側委員会 常任代表議長
金(キム)ミョンファン民主労総委員長
金(キム)ヨンミン時事評論家
文化公演する歌手のアン・チファン氏

李前議員のイラストが描かれたプラカードも登場した
華麗なパフォーマンスも披露された

2018年12月7日金曜日

『週刊韓国ニュース 第187号』(2018.12.9)


《ソウルで南北海外共同写真展「ピョンヤンが来る」開催》

 ピョンヤン市民の日常生活やピョンヤン市内の風景を紹介する写真展「ピョンヤンが来る」が12月3日から5日にかけて、ソウル市内で開催された。同写真展は、南側のインターネットニュース「民(ミン)プラス」、北側の朝鮮6・15編集社、日本の朝鮮新報社など南北海外のメディアが共同主管し、南北海外共同写真展推進委員会と6・15共同宣言実践南側委員会が共同主催した。
写真を解説する朝鮮新報社の盧琴順(ロ・グムスン)記者(右)
あいさつする趙憲正(チョ・ホンジョン)言論協同組合「タムジェンイ」理事長
あいさつする朝鮮新報社の崔寛益(チェ・グァニク)主筆
開幕式では劇団「経験と想像」のチョ・オクヒョンさんが文化公演を披露した
盧記者が撮った、北側の江原道・元山の女性たち
写真展は5つのコーナーで構成された


《市民ら国家保安法の撤廃求める-制定70年を機に》

 「国家保安法廃止を願う市民社会団体共同行動」は国家保安法制定70年となる12月1日、国会議事堂前で記者会見を開き、国家保安法の廃止を求めた。
 同共同行動は国家保安法廃止国民連帯を軸に構成され、各界38団体が名を連ねた。
 朴錫運(パク・ソグン)国民連帯共同代表は「国家保安法廃止のために、力を結集していこう」と強調した。
国会前で記者会見する共同行動のメンバー
あいさつする朴錫運共同代表
あいさつする民衆党の李相奎(イ・サンギュ)常任代表
旧統合進歩党の李石基(イ・ソクキ)元議員の姉であるイ・キョンジン氏(左)が記者会見文を読んでいる


《国会前で「全国民衆大会」開催、積弊清算求める》

 民主労総、全農など約50団体で構成された「民衆共同行動」が12月1日、ソウル国会前で「改革の逆走阻止!積弊清算!改革立法争取!2018全国民衆大会」を開催し、約2万人が参加した。
 民主労総の金(キム)ミョンファン委員長は「積弊を清算し労働者、農民、庶民が求める『真の世の中』をつくるために闘おう」と語った。
国会前で開催された全国民衆大会
参加者らが壇上に上がり「民衆宣言」を発表している
大会終了後、自由韓国党の党舎前で抗議集会を開く参加者ら
自由韓国党の党舎前で正規職への転換を求める参加者ら

2018年11月30日金曜日

『週刊韓国ニュース 第186号』(2018.11.30)


《6・15南側・北側委員会が中国で政策協議、金剛山での「新年を迎える共同行事」に合意》

 6・15共同宣言実践南側委員会と同北側委員会は11月23~24日にかけて、中国・瀋陽で政策協議を行い、「新年を迎える共同行事」を2019年1月末〜2月初めに金剛山で開催することに合意した。10月にピョンヤンで開かれた「10・4宣言11周年記念 民族統一大会」、11月初めに金剛山で開かれた南北民和協による共同行事に続き、3回目となる大規模な民族共同行事として注目される。
中国・瀋陽で行われた6・15南側・北側委員会の政策協議参加者


《遺族とサムスン電子が和解、サムスンの半導体工場で白血病が相次いだ問題で》

 11月23日にソウル市内で、市民団体「半導体労働者の健康と人権の守り手」とサムスン電子の両者が、「サムソン電子半導体などの事業場における白血病などの発病と関連した問題を解決するための調停委員会」の仲裁案を内容とする協約書に署名する協約式が開かれた。
 サムスン電子の半導体工場などで働いた労働者が相次いで白血病を発症した問題は2007年、娘を白血病でなくした「守り手」黄相起(ファン・サンギ)代表の訴えで社会問題となった。
(左から)協約式に参加した金奇南(キム・ギナン)サムスン電子社長、仲裁したキム・ジヒョン調整委員長、遺族の黄相起(ファン・サンギ)「守り手」代表
謝罪する金奇南サムスン電子社長
和解に対する立場を記した黄相起代表の直筆の手紙


《シルム(相撲)が南北共同でユネスコ無形文化遺産に登録》

 朝鮮半島の伝統競技である「シルム(相撲)」が11月26日、ユネスコ無形文化遺産に南北共同の名前で登録された。南北共同の文化遺産登録は初めて。
 共同登録の公式名称は「Traditional Korean Wrestling」(伝統的韓国/朝鮮レスリング)、シルム(Ssirum-北側表記/Ssireum-南側表記)」となっている。
南側のシルム
北側のシルム

2018年11月22日木曜日

『週刊韓国ニュース 第185号』(2018.11.22)


《「和解・癒し財団」の解散決定、正義連「日本政府は真相を認めるべき」、民主女性会も歓迎声明》

 韓国政府が11月21日に「和解・癒し財団」の解散を公式決定したことを受け、「日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯」(正義連)は同日、ソウルの日本大使館前で水曜定期デモを開き、解散歓迎の立場を表明した。
 在日韓国民主女性会もこの日、声明「『和解・癒し財団』の解散決定を支持・歓迎する」を発表した。全文は http://chuo.korea-htr.org/statement/2018/20181121.html より。
水曜定期デモで発言する尹美香(ユン・ミヒャン)正義連理事長
デモ参加者らは財団解散を歓迎し、日本政府に謝罪と賠償を求めた
財団解散を求め、韓国外務省前で1人デモをする金福童ハルモニ(9/3)


《民主労総が全面スト決行、各地で16万人参加》

 民主労総は11月21日、全国14カ所で「積弊清算! 組合活動をする権利保障! 社会大改革実現! 民主労総 全面スト大会」を開き、ソウルの1万人をはじめ全国約4万人の労働者が参加した。
 この日の全面ストには現代自動車の各事業所や、保健医療労組、非正規教授労組など各労組も展開、全体で約16万人が参加した。
ソウルの全面スト大会で「組合活動をする権利の保障」を求める参加者ら
あいさつする金(キム)ミョンファン民主労総委員長
医療業界の積弊清算を求める参加者
長時間労働を可能とする労働法改悪に抗議するパフォーマンス
国会(写真奥)前で開かれたソウルの全面スト大会
大田で開かれた全面スト大会


《河野外相、強制徴用被害者の個人請求権を認める》

 河野外相が11月14日、衆院外務委員会で質問に答える形で、強制徴用被害者(元徴用工)に個人請求権があると認めた。強制徴用被害者の個人請求権を認め、新日鉄住金に賠償を命じた韓国最高裁(大法院)判決(10・30判決)以後、日本の閣僚が個人請求権は存在すると発言したのは今回が初めて。
東京の新日鉄住金本社に向かう、強制徴用被害者の弁護士や韓日の市民団体関係者ら(11/12)